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機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシア(FD)とは、胃の痛みやもたれなどの不快な症状が慢性的に続くにもかかわらず、内視鏡検査などの検査で異常が見つからない状態を指します。つまり、胃や腸に目に見える病気(潰瘍やがんなど)がないのに、胃の働きがうまくいかず症状が出てしまう病気です。

この病気は比較的よく見られ、成人の約1割程度が経験するといわれています。症状が長引くことで生活の質(QOL)が下がり、食事や仕事、日常生活に支障をきたすこともあります。

ここでは、機能性ディスペプシアの症状、原因、治療法についてわかりやすくご説明します。

機能性ディスペプシアの症状について

機能性ディスペプシアの主な症状は、以下のとおりです。症状の出方や程度は人それぞれで、複数の症状が同時に現れることもあります。

  • 食後のもたれ・・食後、胃が重く感じたり、なかなか消化されないような不快感
  • 早期満腹感・・少し食べただけでお腹がいっぱいになり、それ以上食べられない
  • 心窩部痛・不快感・・みぞおちのあたりが痛んだり、不快感がある
  • 吐き気
  • げっぷ
  • 胸やけ

これらの症状が慢性的に続くことが多く、数か月以上にわたって繰り返し現れるのが特徴です。

機能性ディスペプシアの原因について

機能性ディスペプシアの原因は、まだ完全には解明されていませんが、以下の要因が関与していると考えられています。

  • 胃の運動機能の異常・・胃の蠕動運動(ぜんどううんどう)が低下し、食べ物がスムーズに運ばれなくなる
  • 胃の知覚過敏・・胃の粘膜が刺激に過敏になり、わずかな刺激でも痛みや不快感を感じてしまう
  • 胃酸の分泌異常・・胃酸の分泌が多すぎたり、少なすぎたりする
  • 自律神経の乱れ・・精神的なストレスにより、胃の働きを調整する神経がうまく働かなくなる。
  • 生活習慣の乱れ・・不規則な食生活、睡眠不足、喫煙、過度の飲酒などが、胃の機能に悪影響を与える

これらの要因が複合的に作用して、機能性ディスペプシアを発症すると考えられています。

機能性ディスペプシアの治療法について

機能性ディスペプシアの治療は、薬物療法と生活習慣の改善が中心となります。

薬物療法

症状を緩和するために、以下の薬を使用することがあります。

  • 胃酸分泌抑制薬・・胃酸の分泌を抑え、胃の粘膜を保護します。(プロトンポンプ阻害薬、H2ブロッカーなど)
  • 消化管運動機能改善薬・・胃の運動機能を改善し、食べ物の消化を助けます。(アコチアミド、モサプリドクエンなど)
  • 抗不安薬・抗うつ薬・・ストレスや不安が症状に関与している場合に、精神的な安定を図ります。
  • 漢方薬・・六君子湯(りっくんしとう)など、胃腸の働きを整える効果がある漢方薬を使用することもあります。

生活習慣の改善

薬物療法と並行して、以下の生活習慣の改善も重要です。

  • 規則正しい食生活・・1日3食、決まった時間にゆっくりと適量の食事を摂るように心がけましょう。
  • 脂っこい食事や刺激物の摂取を控える・・過剰な脂や、香辛料・カフェイン・アルコールなどの刺激物は、胃の粘膜を刺激するため、摂取を控えましょう。
  • 十分な睡眠をとる・・睡眠不足は自律神経のバランスを崩し、胃の機能に悪影響を与えるため、十分な睡眠をとりましょう。
  • ストレスを解消する・・ストレスは胃の機能に悪影響を与えるため、自分に合った方法でストレスを解消しましょう。(運動、趣味、リラックスなど)
  • 禁煙する・・喫煙は胃の血流を悪くし、胃の粘膜を傷つけるため、禁煙しましょう。

これらの生活習慣の改善は、症状の緩和だけでなく、再発予防にもつながります。

機能性ディスペプシアについてよくある質問

Q1. 機能性ディスペプシアは、治りますか?

A1. 機能性ディスペプシアは、完全に治るというよりは、症状をコントロールしながら付き合っていく病気です。適切な治療と生活習慣の改善を続けることで、症状を軽減し、安定した状態を維持することができます。ただし、症状が再発することもあるため、根気強く治療を続けることが大切です。

まとめ

機能性ディスペプシアは、検査で異常が見つからないにもかかわらず胃の不快感が続く病気です。症状は「胃の痛み」「食後の膨満感」「早期飽満感」などで、原因は胃の働きの乱れやストレス、生活習慣などが複雑に関わっています。

ハートフルクリニックでは、機能性ディスペプシアの診療において、まずは他に症状の原因が潜んでいないか検査を施行するとともに、患者さんの背景にある様々な要因を考慮し、一人ひとりに合わせた丁寧な診療を心がけています。気になる症状があれば、お気軽に当院にご相談ください。

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