不整脈(心房細動など)
不整脈は、心臓のリズムが正常でなくなる状態を指します。心臓は規則正しい電気信号によって収縮と拡張を繰り返し、全身に血液を送っていますが、この電気信号の発生や伝達に異常が起こると、脈が速くなったり、遅くなったり、不規則になったりします。不整脈にはさまざまな種類があり、その中でも心房細動は最も一般的な不整脈の一つです。放置すると、動悸や息切れ、めまいなどの症状が現れるだけでなく、脳梗塞などの重篤な合併症を引き起こす可能性もあります。ここでは、不整脈の症状、原因、種類、治療法についてわかりやすくご説明します。
不整脈の症状について
不整脈の症状は、その種類や重症度によって大きく異なります。自覚症状がない場合もありますが、一般的には以下のような症状が見られます。
- 動悸(ドキドキする、脈が飛ぶ感じ)
- 息切れ
- めまい
- ふらつき
- 胸の不快感
- 失神
これらの症状は、運動時やストレスを感じた時に起こりやすいですが、安静時にも起こることがあります。気になる症状があれば、早めに循環器内科を受診することをおすすめします。
不整脈の原因について
不整脈の原因は多岐にわたりますが、主なものとして以下のようなものが挙げられます。
- 加齢・・年齢とともに心臓の電気系統が変化し、不整脈が起こりやすくなります。
- 心臓病・・心筋梗塞、心不全、心筋症、弁膜症などが原因になることがあります。
- 甲状腺機能亢進症・・甲状腺機能亢進症の5-15%に心房細動を合併することがあります。
- 電解質異常・・体内のカリウムやカルシウムなどのバランスが崩れると、心臓の電気活動に影響します。
- 薬剤・・一部の薬剤が不整脈を引き起こすことがあります。
- 生活習慣・・過度のストレス、睡眠不足、過労、喫煙、飲酒など。
特に、心臓病をお持ちの方や、生活習慣病がある方は、不整脈のリスクが高くなります。
不整脈の種類について
不整脈は大きく分けて以下の3つのタイプがあります。
徐脈性不整脈(じょみゃくせいふせいみゃく)
脈が遅くなるタイプです。1分間に50回以下の脈拍になると、めまいや失神を起こすことがあります。代表的な病気には「洞不全症候群」や「房室ブロック」があります。
頻脈性不整脈(ひんみゃくせいふせいみゃく)
脈が速くなるタイプで、1分間に100回以上の脈拍になります。「心房細動」「心室頻拍」「発作性上室性頻拍」などが含まれます。
期外収縮(きがいしゅうしゅく)
脈が一拍飛んだり、早く打ったりするタイプです。健康な人にも起こることがあり、多くは心配のない良性の不整脈です。
ホルター心電図検査や心臓超音波検査(心エコー)などを用いて、不整脈の種類や原因を特定します。
不整脈の治療法について
不整脈の治療法は、その種類や原因、患者さんの状態によって異なります。主な治療法としては、以下のようなものがあります。
薬物療法
抗不整脈薬を用いて、脈のリズムを整えたり、脈が速くなるのを抑えたりします。また、心房細動による脳梗塞を予防するために、抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)を使用することもあります。
カテーテルアブレーション
カテーテルと呼ばれる細い管を血管に通し、不整脈の原因となっている箇所を焼灼(しょうしゃく)する治療法です。頻脈性不整脈に対して効果が期待できます。
ペースメーカー植え込み手術
徐脈性不整脈に対して、ペースメーカーと呼ばれる医療機器を体内に植え込む手術を行います。ペースメーカーが、心臓の電気信号を補い、正常な脈を維持します。
まとめ
不整脈は、誰にでも起こりうる身近な病気ですが、放置すると重大な合併症を引き起こすこともあります。
ハートフルクリニックでは、循環器専門医が患者さんとのコミュニケーションを大切にし、丁寧な問診と検査を通じて、一人ひとりに最適な治療法をご提案いたします。「ドキドキする」「脈が乱れる」といった症状でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
